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タイトル名 |
海の上のピアニスト |
レビュワー |
すかあふえいすさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2014-12-07 16:05:12 |
変更日時 |
2014-12-07 16:05:12 |
レビュー内容 |
俺個人は「ニュー・シネマ・パラダイス」よりもコッチの方が好み。 船で生まれ生涯下船しなかったというピアニストの人生を描いた作品。 物心ついた頃から「船」が全てだった主人公。 船から見下ろす海は飽きるほど見たが、陸から海を眺めるという事は知らなかった。 陸から来た人々が求めた「アメリカ(自由)」、 陸で生きてきたトランペット吹きとの友情、 陸でジャズを極めたピアニストとの「決闘」、 陸から海に夢を求めてやってきた父親、 陸で暮らす少女への初恋・・・陸と海が混じる船上の甲板。 一時の交流、そしてまた別れる陸と海・・・主人公には船上しか生きる場所が無かった。 戸籍も無い、陸の上に「存在」すらしていない主人公。 知っているのは船で彼を知った者だけ。 その者だけが語り継ぎ、その者だけが彼の存在を証明した。 薄れゆく思い出の中で・・・。
エンニオ・モリコーネの神曲、揺れる船をピアノで滑るアイデアが最高だった。 ジャズとスウィングの先駆者であるジェリー・ロール・モートンのエピソードを絡めた展開も中々。 陸と海のピアニストの張り合いという構図も良い。 |
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