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タイトル名 |
ポセイドン・アドベンチャー(1972) |
レビュワー |
すかあふえいすさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2014-03-06 01:53:21 |
変更日時 |
2015-04-22 09:33:38 |
レビュー内容 |
CGも発達していない時代にこんな凄い映画を造りやがった!!
ポール・ギャリコの原作をここまでリアリティのある大作に仕上げた超A級のパニック映画。
「あんな沖にいて巨大な津波に襲われるのか?」という疑問を破壊してくれる造り込み。
いや、あの時代だからこそやる意義があったし、あの時代のうねりがこの映画を産み出せた。
舞台は大洋にポツリと浮かぶ豪華客船。 逃げ場の無い海上、「方舟」は一瞬にして巨大な「棺桶」と化す。 甲板が地獄で船底が天国という皮肉。 船を大津波でひっくり返すって発想が面白い。 実際こんな目に遭ったら「悪夢」だけど、映画としてならやってみたい魅力的な「夢」だ。 天地逆転した船の中でパニックに陥る乗客、冷静な判断で生き残っていく人々。 押し寄せる海水、爆発で揺れる巨船、そして試される人間の尊厳。 極限状態で生き残ろうと必死に抗う人々の力強さ、死。 生き残るはずだった者、死ぬ運命にあった者、その容赦の無さ。
撮影も命懸け、俳優陣も持てるポテンシャル全快で命懸けの熱演を魅せてくれた。
今でもジーン・ハックマン演じる牧師の名ゼリフが聞こえてくる。 「主よ、助けてくれとは申しません。どうか邪魔はしないで下さい・・・!」 |
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