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タイトル名 |
ローマの休日 |
レビュワー |
すかあふえいすさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2014-01-04 22:13:33 |
変更日時 |
2015-06-18 10:35:45 |
レビュー内容 |
フランク・キャプラの「或る夜の出来事」を思わせるラブ・ロマンス。 キャプラ自身も監督する予定だったが断念・その無念をウィリアム・ワイラーとダルトン・トランボが果たしてくれたと思うだけでも胸圧。 ワイラー初期の作品に比べると密度はそれほど無いが、それでも最後まで飽きさせてくれない。 ローマ市内の名所を映していくオープニング、ニュース映像の中・パーティー会場の凛々しい“王女”、本当は遊びたい年頃のお転婆な“アン”。スカートの中は退屈そうに脚がウズウズ。窮屈な靴を早く脱ぎたくてしょうがない、街の音楽を聞きに今すぐにでも走りだしたい。 爺さんのナイスエスコート、脱走するための仮病・・・いや病というなら恋の病にかかるというべきか。 服を着替えて脱走経路の確認、階段を一気に走り去り、車の荷台に飛び込む。手袋をまだはめているのが王女らしくて可愛い。そのアンに子供を寝かすように対応するペックが面白い。 博打に負けた帰りにとっておきの“特ダネ”との出会い。夢の中でも王女の仕事。起こすためにデカい音を立てても、枕や布団を引き抜いても起きない。
事情を知って野望に燃えるペックとアーヴィング。そんな二人が彼女と過ごす内に心境に変化が生じていく面白さ。 やっぱペックはちょっと悪党を気取っているというか、何だかんだ言って本当は優しい人間て感じのキャラが好きだ。
ローマ市内の観光。髪を切ったり、アイスを食べたり、煙草を吸ってみたり、ベスパで二人乗りしたりと今まで出来なかった事を存分に満喫する。ローマ市民に迷惑をかけながら。 王女を連れ戻すべくやってきた黒服の男たちも、まるでカラスの行列のように散々な目に遭う(演出のせいで暗黒街出身の殺し屋にしか見えません。本当にありがとうございます)。
身分という壁の大きさ、やがて訪れる別れ・・・。 記者会見、視線で交える挨拶、観光記念に素敵な贈物、別れの笑み。 |
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