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タイトル名 |
鴛鴦歌合戦 |
レビュワー |
すかあふえいすさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2013-12-29 14:52:41 |
変更日時 |
2015-06-25 17:45:38 |
レビュー内容 |
「弥次喜多道中記」に並ぶオペレッタ時代劇の傑作。前者が歌と股旅映画が融合した作品ならば、この作品はミュージカルとしてより洗練された楽しさ。歌いっぱなしの「鴛鴦歌合戦」、歌ありアクションあり何でもござれの「弥次喜多道中記」。どちらも大好きな映画だ。
正月特番で作られた1時間映画だが、みんな「演じている」という堅苦しさが無い。量産性・劇団のような俳優陣の共通は何百回と稽古を積み上げた迫力を味わえる。みんな活き活きとした表情で元気に歌いあっている。当たり前だがみんな歌が絶品。ディック峰、志村喬と歌も演技も最高の面々が揃っている。
ストーリーそのものは典型的な時代劇だが、殿様見物、微妙な三角関係、価値観の崩壊(骨董収集がガラクタの山と化す志村喬)、金か愛か、ラストの踊る様な立ち回りなど見所が多い。
特に終盤の殺陣は面白い。無駄なチャンバラはせず、身のこなしだけで刀を避け敵を投げ飛ばす。
死人が出ない喜劇タッチの面白さ。
でもちょっとは斬り込めよディックさん・・・(笑) その辺ひっくるめて誠に愛らしい存在です。
ラストの展開は多少強引かなと思ったが、エンディングのカーテンコールの見事さに唸りっぱなし。
俺にとって作品の面白さに時代は関係ないんだな・・・という事を痛感させられた映画の一つです。 |
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