|
タイトル名 |
アナザー プラネット |
レビュワー |
にょろぞうさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2014-03-09 20:04:08 |
変更日時 |
2015-05-30 14:37:13 |
レビュー内容 |
これ完全なネタバレです しかもかなり重要 未見の人は読まないでね 驚いた 最後まで見て愕然とした 途中途中で辻褄の合わない所があってそれがヒロインの心理描写の内だと思っていた しかし、驚くべきことに、この話は二重螺旋になってた 二つの地球に存在するであろうヒロインローダにまつわる話をパラレルワールドで時系列をある程度無視してごっちゃに描く 一人は恋人ジョンに手痛く振られて傷心のまま、もう一つの地球に居るかもしれない幸せな過去を持つ自分に会って慰めを得ようとするローダ もう一人はジョンの愛を得てジョンにもう一つの地球行きを譲っても幸せ一杯のローダ 前半、ジョンがローダを車で送って、ローダの名前を聞いてハッとした顔をした この時にジョンはローダが家族を殺した張本人だと気づいたはずだ 後半でも事故の相手がローダである事を匂わしているにもかかわらず、ローダを愛していると告白する 幸せなローラはジョンを優しく抱きしめた にもかかわらず帰りの電車の中でストレスの余りに嘔吐するのである この辺に違和感が有ったがローダの深い心の痛みを表している悲しい描写だと思っていた しかし終盤で宇宙に行くのに反対してローダの告白に激昂するジョンに何故?という違和感がある 「おまえはなにもかも受け入れたんじゃなかったのか」みたいな そしてエンディングに嬉々としてテレビのインタビューに答える馬鹿みたいなジョンを見た時の違和感に突然閃いた ああ、だまされた、この話にローダは二人いる!この電撃の様な思いは伝えきれない 二人のローダの別々の恋愛模様をわざとひとつの話の様に見える様に繋ぎ合わせたのである この上級なミステリーに尚かつ、ローダの心の傷と静かに心を通わせる老インディアンの話等、良エピソードもあってこれは傑作だと思った この二人が最後に出会い、ジョンの愛を得て幸せ一杯で微笑むローダに不穏な顔をする不幸なローダが出会うラストシーンは秀逸だ この話、最後まで見てもローダがもうひとりのローダに会っただけで二人のエピソードがごっちゃになっているのに気づかなかった人がいるんじゃなかろうか それに気づかなければ低評価もやむなしか しかしまったく違う二人のエピソードをここまで違和感無くごっちゃに描いた演出に驚愕した |
|
にょろぞう さんの 最近のクチコミ・感想
アナザー プラネットのレビュー一覧を見る
|