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タイトル名 |
渇き。(2014) |
レビュワー |
にょろぞうさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2016-05-10 12:31:07 |
変更日時 |
2016-05-10 12:31:07 |
レビュー内容 |
陰鬱で救い難い主人公の原作をさらに最悪なキャラクターに変身させた中島哲也の手腕はさすがだ 原作のイメージを残しながら、後半は大幅なアレンジを加えたにもかかわらず、陰惨なイメージを色濃く残す 原作をさほど面白いと思わなかったせいか、出来としては原作を凌駕していると思った 中島哲也のスタイリッシュな映像はむしろ編集の技に特化されていて、特別に変わったカメラワークとかは無いにもかかわらず、出来上がりはいかにも中島哲也なのは凄い とにかく主人公のクズ振りは特筆もの 冒頭から狂い回って、見ている人間に徹底的にストレスを与える 場合によっては見ていられないぐらいのストレスを感じて、見るのを止める人もいるのではなかろうか 以外に世間の評価が低いのはこの圧倒的なストレスのせいだと思われる かなりゲンナリさせられること請け合いだ 女はとにかくレ○プされるし、カワイイにーちゃんもやっぱりレ○プ(笑) パートナーと一緒に見ると言葉を失う事請け合いだろう デートムービーには最悪 これを見る時は一人で見た方がちゃんと見ていられると思う ヒロインの加奈子も巧いキャスティングだと思うが、最悪刑事浅井の妻夫木聡の使い方とか、「ボク」の清水尋也などもナイスキャスティング 話は原作を読んでないと掴みきれない部分も多い 冒頭、不良グループのミニバンがヤクザの車に襲われるシーンは原作未読だとなんのこっちゃ?だろう こちらが想像しなければ理解出来ないヤクザと不良グループの関係とか、描かれていない警察の隠蔽構造とかがあるが、自分的には問題無いと感じた しかし原作では、主人公が娘の加奈子を中学時代に犯したサイテーな奴だったが、映画では首を絞めただけになってるのは不可解だ なぜ最低最悪な奴に描かなかったのだろうか? しかし劇中の古いグロリアがどんだけ頑丈なんだって思ったが、持ち主の主人公の方がもっと頑丈だってことに気付いた(笑) |
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