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タイトル名 |
ゼロ・グラビティ |
レビュワー |
53羽の孔雀さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2014-01-18 19:23:42 |
変更日時 |
2014-01-18 20:49:36 |
レビュー内容 |
普通の3Dで鑑賞。なるほど確かに、これは3Dで観るべきというのが理解できました。というのも、この作品自体が3Dで観られることを前提で作られている感じです。序盤のネジがカメラ手前に飛んで手を伸ばしてキャッチするカットとか「あ~はいはいちゃんと3Dで観てますよw」と監督さんに言いたくなりました。露骨な構図ですね笑。また、宇宙空間すなわち無重力という設定が3Dを活かしまくっている。普通なら不自然になる人物の上下左右前後斜めをぐるりと回るような自由なカメラワークで撮っても不自然にならないのは、無重力という設定があってこそ。登場人物視点の映像も多数あり、観客もあたかも宇宙空間にいるような感覚を覚えます。アトラクションっぽいというのは主に前半で、某リゾートの椅子に座って観るあのSFアトラクションにかなり近いです。主人公視点でぶつかりそうになったデブリをスレスレで避けるとか、自由が利かない中で目標物につかまれるか、とか。 ストーリーとしては単純明快で宇宙空間で作業中に事故発生。なんとか生き延び地球まで帰らねば、というお話。テーマとしては「生命の尊さ」でしょうか?しかし、映像を観るためだけにでも映画館に足を運んで損はない作品と思います。 映像以外で印象に残ったのが、何といっても宇宙空間の怖さ。無限に広がる無重力空間の怖さ。目の前にいて会話も届く距離なのに、その人を助ける術が何もない。ただゆっくり遠くへ行ってしまうのを見ていることしかできない。その人を助けようと飛び出せば、もう二度と戻ってくることができない。・・・怖すぎます。 また、無音の怖さと地球の美しさの対比が印象的。酸素も切れかけ、ちょっとしたことで死ぬ状況。音もない。空気もない。体の自由も利かない。その背後には大きく美しい母なる地球。何というか、ゾッとするような感覚を覚えます。また、普段当たり前の音楽や人との会話がこれほどまでに安心感を与えてくれるものとは思ってもみませんでした。 鑑賞後1日経ちますが、未だ余韻さめやらぬ、という感じ。公開終了する前にもう1回観に行こうかな。もちろん3Dで。 |
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