みんなのシネマレビュー
うる星やつら 完結篇 - 53羽の孔雀さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 うる星やつら 完結篇
レビュワー 53羽の孔雀さん
点数 10点
投稿日時 2021-09-01 10:21:30
変更日時 2021-09-01 10:21:30
レビュー内容
 「評価が高いから」「うる星やつらの入りとしてこの作品を」という方にはお勧めしません。

 というのも、本作は「原作を読んでいる」「アニメを見ている」「うる星やつらのファンである」という人にはぶっ刺さる作品であるが、逆にそれ以外の人には2021年現在の感覚では刺さりづらい作品かと思うからです。
 「完結編」という通り、本作は原作のラストエピソードの映画化作品であるため、それまでのストーリー、キャラクター、世界観に思い入れがあるか否かで全く評価が変わるかと思います。

 その上で10点を付けさせていただくのは、「うる星作品としてこれほど完成度の高い原作再現をしてくれてありがとう」という気持ちによるものです。
 うる星やつらは「ラムちゃんとあたるの気持ちの違い」言い換えれば「女の子と男の子の感覚の違い」が根底に据えられており、そこにコメディやファンタジー要素が入れ込まれる、という作品です。
 それを本作(というか原作のラストエピソード)は完璧に表現している。

 女の子は「外面上は何と言っていても本当は不安。心で繋がっていることを確認するために好きだという言葉が欲しい」
 男の子は「外面上は何と言っていても本当は心で繋がっているはず。なんでそれがわからないんだ」

 これを表すのが「嘘でもいいから好きだと言ってほしいっちゃ」「言わなきゃわからんのか」「こんな状況で好きだと言ったら嘘かほんとかわからんだろうが」という言葉。

 最終的に「好きだと言わなければ世界が滅ぶ」という状況に達するも、それでも好きだと言わない。
 なぜなら、あたるにとってそれは世界の崩壊よりも遥かに大事なことだから。

 だから
 「一生かけても言わせてみせるっちゃ」
 「今際の際に言ってやる」
 というのがこれまでの二人の関係を表した完璧な言葉であるとともに、作品を締めくくる完璧な言葉。
 今際の際に言う=死ぬ間際に言う=一生好き、ということであり、それを表しつつも、決して「好きだ」とは言わない。

 原作の高橋留美子先生は女性でありながら男性の気持ちをこれほどまでに理解し、うまく作品として表現していることが本当に素晴らしく、それをほぼ完璧にトレースした本作は、私にとって10点に他ならない作品となっています。
53羽の孔雀 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-09-29サリュート776.77点
2024-09-23パニック・マーケット3D66.63点
2024-08-24オリエント急行殺人事件(1974)86.38点
2024-08-04オリエント急行殺人事件(2017)75.97点
2024-06-09機動戦士ガンダムSEED FREEDOM56.25点
2024-03-23フラガール87.07点
2023-12-27エベレスト 3D76.25点
2023-12-16祈りの幕が下りる時86.40点
2023-12-10マスカレード・ナイト75.38点
2023-12-02マスカレード・ホテル85.48点
うる星やつら 完結篇のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS