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タイトル名 |
モダン・タイムス |
レビュワー |
アラジン2014さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2024-11-05 17:28:13 |
変更日時 |
2024-11-09 16:31:01 |
レビュー内容 |
名作を知らずに死ぬのは惜しいのでチャップリンとヒッチコックを見ています。本作「モダン・タイムス」は説明も多いですがしゃべりが無いのがいいです。個人的にはやはりチャップリンは無声映画が最も素晴らしいと感じています。
映画全体を見渡すと取っ散らかった印象があって若干説得力に欠けると感じる方もいるかもしれませんが、しかし要所要所、随所で見られる明確な意思表示や内面表現は非常に分かりやすくシンプルで力強いものでした。80年以上経った現代でも色々と当てはまる(思い当たる)部分があってなかなかに興味深く、トータルで見るとやはりさすがチャップリンとしかいいようがない素晴らしい仕上りだったと思います。
面白ポイント(納得ポイント)はやはり皆さん同様、、「ネジなら何でも締めたくなる病」「牢屋に戻りたがるほどの不景気」「デパートでのローラースケート」「歌」などのシーンです。ローラースケートのシーンは一体どうやって撮影したのか、地味ですが意外と凄いシーンだったりします。あとやはり歌の前に袖をすっ飛ばすシーンは大爆笑で、、ベタですがドリフとかより面白くて本物は一味違いました。逃げる際に椅子を散らかしていくのも地味にツボ。あと何気に「自動食事シーン」は星新一の短編小説を映像化したらあんな感じになりそうで笑えました。 個人的に気になったのが、、牢屋の待合室でくつろいでいるチャップリンの隣に座る牧師夫人とのやり取り。受刑者のくせにお茶を出されたり牧師に紹介されたりと、、まあ割と面白いシーンではあるものの、夫人と二人きりになった際のやり取りがよくわかりませんでした。これは何を意図して何を表現したかったのだろうか?いまいちピンときませんでした。
ラストの締めくくりは個人的にはちょっときれいごと過ぎて説教臭く感じてしまいました。いやもちろん笑顔は素敵なのですが、何となくちょっと出来過ぎた感じが鼻につく結末です。しかしながら総合的には非常によくできた素晴らしい作品だといえます。 |
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