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ボーン・アルティメイタム - アラジン2014さんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ボーン・アルティメイタム
レビュワー アラジン2014さん
点数 10点
投稿日時 2014-04-29 21:38:52
変更日時 2024-07-05 11:51:01
レビュー内容
三部作共に素晴らしいですが特にアルティメイタムは異例のカッコよさ。これほど渋くてリアルなスパイものアクション映画は他にないでしょう。

このシリーズが素晴らしい理由は主人公の考え方と行動&アクションのリアルさに尽きますが、敵サイドの闇の深さも特筆ものです。敵側(政府)の縦社会ゆえの二重三重に張り巡らされたダークな部分、ある人は自分が正しいことをしていると信じて行動し、ある人は確信犯で悪事を働く。この複雑な悪の多重構造が結果的にボーンの純朴さを際立たせる形になっています。もちろんボーン自身も元はダークサイドの人間で自分から進んで闇の核心部へ足を踏み入れて行った事実はあるものの、だからこそ記憶喪失になった現在のボーンの行動、葛藤、後悔がリアルで奥深いものに見えます。記憶が戻るにつれボーンの表情から哀愁すらも感じられるストーリー展開は彼には気の毒ですが、映画としてはこれ以上ないオイシイ展開を見せます。

パート1から順に観ていただくと感動も倍増しますが、強いて文句を書けばパート2から監督変更&リアリティ追及のせいでアクションシーンの手ブレが酷くて目が疲れます。「頼むから続編は作らないでくれ~」という個人的な願いもむなしく、陳腐でつまらない続編が作られてしまいましたが、初期三部作(1-2-3話)の後の、あのニッキーの表情&エンディング曲の流れはやはり素晴らしいとしかいいようがありません!(BTTFやゴッドファーザーのように三部作で綺麗に終わらせていたら伝説だったのにホント馬鹿だねえ・・と。。)
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