みんなのシネマレビュー
フィラデルフィア - アラジン2014さんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 フィラデルフィア
レビュワー アラジン2014さん
点数 6点
投稿日時 2025-01-26 16:28:51
変更日時 2025-01-27 10:54:26
レビュー内容
お涙頂戴物語なんだと勝手に決めつけていて、今まで本作を手に取ることはありませんでした。録画されていたので落ち着いて鑑賞してみたと、意外にも淡々と現実を見せ切る正直路線だったので少々驚きました。トム・ハンクスは沢山の主演男優賞を受賞していますので、一般的にはトムハンクス・アプローチは正しいと思いますが、私は彼の過剰表現が嫌いです。しかし本作の彼はそんなに悪くはなかったです。

アメリカという国において、独立宣言が発せられたフィラデルフィアで偏見や差別が行われているのが皮肉として面白いといわれていますが、ソレとコレは別の話のような気がします。そもそも、主人公アンドリュー・ベケット(トム・ハンクス)は大会社の上層部に食い込みたいという野心と情熱があった割に、自身が蝕まれているエイズという特殊な病気のことをあまりにも軽んじていたように思います。彼が考える基本的人権と平等を得たいという感覚や気持ちは理解できるものの、法律に詳しいアンドリューでしたらこの映画のような流れは必然だったように感じます。訴訟大国アメリカにおいて、ゲイであることとエイズ発症を隠して大手法務部に食い込むのはあまりにもリスキー過ぎる行動だったといわざるを得ません。
しかし本作において法廷部分はあまり重要ではないのか、、法廷論争はウマく流れていません。見ている側、特に私に限ってはほとんど中身が入ってきませんでした。アンドリューの痛々しい風体ばかりが目に入って話し合っている中身が入ってきません。他の方がご指摘のように、アンドリューを助ける弁護士ミラー(デンゼル・ワシントン)もイマイチ空気と化してしまっていて、うまく鑑賞者の立場になっているようには思えませんでした。法廷部分に関しては連続ドラマ、アリー・マイ・ラブのほうがずっとドラマチックで面白かったように感じます。

鑑賞後、日を開けてレビューを書こうとするとあまり得るものが無かったように感じます。しいて挙げれば、、この当時はまだまだ世の中は偏見と欺瞞に満ちていて、エイズと聞けば同性愛、不潔、近づくとうつる、感染したら死ぬ等、未知のウィルスに対して偏見の塊で見られていました。現代、体液を介さないと感染しないと判っていても、やはり一緒に食事をするには緊張してしまいます。悲しいかな、ウィルス性の病気にはそういった怖さがずっと付きまといます。

長くなりましたが、ジョナサン・デミ監督が意図したように「独立宣言と差別」「ゲイ問題」など色々絡めてある割にはそれぞれがバラバラに独り歩きしているような映画でした。本作で名シーンの一つに挙がるであろう、マリア・カラスの「ラ・ママ・モルタ」のシーンもくど過ぎて見ていて嫌になりそうでした。。ただ、オープニング曲のスプリングスティーン「ストリート・オブ・フィラデルフィア」と、エンディング曲のニール・ヤング「フィラデルフィア」はそれぞれ名曲だと思います。
アラジン2014 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-02-06マルホランド・ドライブ97.12点
2025-01-26フィラデルフィア66.59点
2025-01-26ザ・レポート66.33点
2025-01-20ミスター・ガラス65.84点
2025-01-17ザ・クリエイター/創造者76.00点
2025-01-13フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白56.67点
2025-01-13ラストエンペラー77.25点
2025-01-07オッペンハイマー66.38点
2024-11-21FALL/フォール75.97点
2024-11-19エレファント・マン97.42点
フィラデルフィアのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS