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タイトル名 |
それでも夜は明ける |
レビュワー |
フィンセントさん |
点数 |
1点 |
投稿日時 |
2015-03-11 18:07:34 |
変更日時 |
2015-03-11 18:07:34 |
レビュー内容 |
黒人差別の映画だが、実話ゆえに、タンタンと奴隷制度の酷さを描くのみ。だったら黒人差別の歴史ドキュメンタリー映像でいいじゃんってなる。 最後にブラピと偶然会ったおかげで彼が仲介してくれて身分が証明されて助かりましたチャンチャン・・・じゃ、なんだそれって拍子ぬけなオチ。 ”そんなはずじゃ”という主人公が、そんなじゃずじゃない状況に置かれた時、自力でなんとかそこから脱出するというストーリーこそ、ワクワクや応援したくなる気持ちがわき起こる。「ショーシャンクの空に」や「逃亡者」の主人公に対して感じたような「大丈夫だ、がんばれ、あきらめるな!」っていう気分がわき起こる。鯉の滝登りのように運命に逆らって戦う男でないと盛り上がらないんだ。でもソロモンは、仕打ちをうけないようにおとなしくしてると思ったら、けっこうご主人さまに逆らったり上司に体でアタックしたり、その中途半端な”戦う男”っぷりが、振りきれてなくて消化不良だ。 戦うならとことん戦え! さらに、最後に家族と12年ぶりに再会する場面。妻とこども2人(すでに20歳超え)・・・と、図体のでかい男と彼に抱かれた赤ちゃん・・・。まさか、妻の再婚相手と赤ちゃん?おお、これは「キャストアウェイ」的な、「ひまわり」的な、時間と運命のいたずらで引き裂かれた男女の展開か!・・・と思ったら、なんてことはない、娘の夫と主人公にとっての孫でした。最後の最後までドラマがないのね。 実話だから仕方ないってのはあるけど、フィクションならサブキャラのその後もしっかり描かれるのに、あれだけ結構重要な役どころにあったルピタニョンゴも最後にそそくさと農場を去るソロモンを見送ったあとどうなったか不明だし。 さらに言えば主人公が”自由黒人”ってところもいま一つ。戻る場所があるからいいよねって思えてしまう。アカデミー2部門受賞したけど、うーん、これは白人たちの罪滅ぼしじゃないかと思う。人権団体も「黒人ノミニー少ねーぞ」ってうるさいみたいだし。「ヘルプ」「ハッシュパピー」「それでも夜は明ける」「セルマ」って、4年連続で黒人映画が作品賞ノミニーになってるのも、作品賞ノミネートの”黒人映画を1枠”が形骸化してきてる気が。。。。 |
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