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タイトル名 |
女王陛下のお気に入り |
レビュワー |
フィンセントさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2020-02-11 16:49:41 |
変更日時 |
2020-02-11 16:51:10 |
レビュー内容 |
もともといるベテランを、野心に燃えるシタッパが、あの手この手で策をうってはいあがり、やがてベテランを追い抜く…
たとえば「ショーガール」のような痛快な物語だと思っていた。
だが、アン王女が、モールバラとアビゲイルを自分をめぐって戦わせて「私ってモテルゥ~♪」と悦に入っている中盤以降は、重くてただただ暗い物語だった。
ツンデレのモールバラ。
無償の愛を注ぐかのようなアビゲイル。
月と太陽のような対比を見せるふたりも、分かりやすいキャラ設定。
最終的には誰も幸せにならない。
アビゲイルにハメられ、最終的に国外追放となるモールバラ。
モールバラを追い出したものの、彼女から歩み寄ってくれる手紙が来ることを心の中では待ちわび、しかしアビゲイルのせいで手紙が隠され、最終的には本当に愛し愛されていたモールバラの喪失感にさいなまれ続けるアン。
成り上がっていくにつれて心がすさみ、夫への愛もなく、女王への愛もなく、酒を飲まずにはいられなくなっていくアビゲイル。
最後の場面は、ひざまづいてアンの足をもまされるアビゲイルだが、執拗なほどの長い時間それを見せつけられて、ふたりの表情がイラマチオにしか見えず、ひどい嫌悪感に襲われた。
予告CMのイメージとは違う、ドロドロバッドエンド。
昼間は、外光だけで照らされた城内。 夜はロウソクのオレンジに照らされる部屋。
リアリズム漂う光の表現だけは目を引いたが。 |
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