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タイトル名 |
パラサイト 半地下の家族 |
レビュワー |
フィンセントさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2020-10-30 15:05:34 |
変更日時 |
2020-10-30 15:05:34 |
レビュー内容 |
この展開、読める人間はゼロだろう。
特に金持ちの家の地下に、元家政婦の旦那が住んでたっていう展開。
アカデミーの作品賞を取る作品ってだいたいタイプが同じだけれど、アカデミー会員に多様性を持たせたせいで、同じタイプの作品が選ばれず、単純に「このストーリー読めねぇ!すげえ!」って思わせたものがとる時代になったようです。
その時代に作られて見事作品賞をとったこの映画。
金持ちの息子が以前誕生日の夜に、地下に住んでたその男の姿を見てしまって幽霊だと思って気絶し、そのトラウマで家でパーティーを開くことができなかったというのに、ようやくトラウマを克服して庭でパーティーをやったら、またその男が発端となった殺傷事件を目の当たりにして気絶し新たなトラウマ発生…という、クスッと笑わせることも忘れない。
元家政婦がやっていた北朝鮮の女性アナウンサーを真似る場面は、北朝鮮嫌いなアカデミー会員に万人受けしたことだろう。
すったもんだがあった挙句、貧乏家族の長男が描く未来の夢は心が洗われる。
「計画しないほうが、計画をして失敗することもないから、計画しないほうが成功する」っていう意味ワカメなことを言うおとっつぁんに対して
「お父さん、僕は計画を立てました」と心の中で話はじめる長男の姿は、頼もしさを感じさせる。
”実現にどんなに時がかかろうとも、夢を持ち続けるのは大事…。”
アカデミー賞でオスカーをゲットした人たちが壇上でよく言うこの言葉が、この映画のメッセージなのだ。 |
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