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タイトル名 |
ザ・テキサス・レンジャーズ(2019) |
レビュワー |
フィンセントさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2021-02-24 22:52:55 |
変更日時 |
2021-02-24 22:52:55 |
レビュー内容 |
「俺たちに明日はない」のボニー&クライドを、追跡する側視点バージョン。
当時のハイテク機器を使っている警察でも見つけられない彼らを、 テキサスレンジャーは、野生のカンで追い詰める。
若い警察たちより、走るだけでゼイゼイしちゃうおじちゃん2人組の方が、もっと凄いんだ!!!
それだけで痛快。
ボニー&クライドも、写真で残っている本人たちにファッションもうまく寄せた上で、あえて彼らに過剰なセリフを与えていないところも好印象。
最終的には、ボニー&クライドは車道でハチの巣にされちゃうんだって、オチは分かっていても、それまでのテキサスレンジャー二人の心の触れあいが丁寧に描かれていて、それを辿っていくのも心地よい。
ラストシーンは、長い長いハイウェイを走るテキサスレンジャー二人の車。
ラストでこうやって、去り行く車を映すのはよくあるパターンなのだが、この映画では 道の途中で車が止まる。
そして二人がドアを開けて出てきて、互いの座席を変えてまた車に入って走り出す。
つまり、運転を変わっていたのだ。
年よりだから疲れちゃうので、こうして交代したのかな…とか
最初はつっけんどん同士だった二人が、ボニー&クライドの追跡の中でお互いを思いやれるほど心が通い合ってきたんだな…とか
再び走り出す車を見ながら感慨深くなる、とてもいいラストシーンだった。
キャシーベイツは、自分の立場の見栄えだけ気にする権力者然とした権力者を演じていて◎
ちなみに日本語タイトルはテキサスレンジャーの活躍を描いたのでこうなっちゃったんだろうけれど もともとの”Highwaymen”のほうが、らしいのに、って思う。
世間的にはボニー&クライド追跡時は
「我々はテキサスレンジャーですッ!」
って堂々として活躍することはできず、”交通係”的な安直な肩書で仕事をさせられていた、日陰の存在にスポットライトをあてた作品なのだから。 |
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