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タイトル名 |
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー |
レビュワー |
墨石亜乱さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2018-05-06 22:50:38 |
変更日時 |
2018-07-02 17:48:34 |
レビュー内容 |
サノス自らが語る行動理論について。
一理あるようにも思える理屈で、このヴィラン(悪役)に共感する人も多いと思います。ですが、よく考えると・・・惑星単位の話ならともかく、物語の舞台は広大な宇宙。
そもそも生命は、惑星に生まれ、淘汰し合い、より強い種が繁栄する。やがて数が増え、限られた糧(かて)を争って同種間で生存をかけた争いになる。それは「生き残る努力」=「先へ進むための選抜戦」です。 「常に進化し続ける世代交代」の結果、生命は残り一歩先に進む。やがて、限られた世界(惑星という縛り)から自らを解放し、生存領域を広げる可能性を得るのです。
サノスの理論は、「生命の総数を定期的に半減させ、常に資源との調和を保つ」→「無益な争いを無くす」というもの。 一見、平和主義のようなこの理論は、生命がその強さを維持する仕組み=「強いものから多様な子孫が生まれ、そこから環境の変化に対応した強い次世代が残ることで種の衰退を防ぐ」機能を奪ってしまう。
まさに『絶滅理論』に他ならない。まったく間違っていますね。 そもそも、MCUでは既に多元宇宙が描かれていて、宇宙を有限視していること自体、サノスは狭い視野で世界を見ていますね。
気になるのは次回作。 個人の予想では、「アベンジャーズにとっての【戦い】とは、何なのか?」がテーマだと思います。それは「アメリカの精神:自由の守護」という大儀を失った《キャプテン・アメリカ》が、ずっと抱えてきた自己矛盾的テーマでもある訳です。 その問いに何らかの結論が得られ、キャプテンの物語とともに、第一世代アベンジャーズの物語も完結する・・・そう予想します。楽しみです。 |
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