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タイトル名 |
蜩ノ記 |
レビュワー |
aimihcimuimさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2014-10-06 02:14:42 |
変更日時 |
2014-10-09 01:27:49 |
レビュー内容 |
奇麗すぎる。 室礼も所作も振舞も色彩も風合も言葉もなにもかも。
人間誰しも言葉に詰まることがあれば、着崩れることもあれば、部屋が汚れていることもあれば、つまづきそうになることもある。でもこの映画ではそれがない。
あまりにも美しい日本人と美しい自然を追い求め過ぎているせいか、映画を観ていてつくり手の意図が見え隠れして映画に集中できないときがある。何言っているかわからなかったり、何が映っているかよくわからないけど、その世界に引き込まれる黒澤映画とは正反対。
映画の最後、戸田が歩くラストシーンでは、さぁ感動しろと言わんばかりの加古の音楽が流れる始末。緑と光あふれる自然と白装束の印象的で美しいシーンは人間のつくった音楽ではなく、蜩の鳴き声だけが絶対よかった。せっかくそれまでの蜩の使い方はうまかったのに最後の最後で大失敗。
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