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タイトル名 |
英国王のスピーチ |
レビュワー |
カジノ愛さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2015-06-28 03:00:03 |
変更日時 |
2015-06-28 03:08:50 |
レビュー内容 |
音響や映像が洗練されていることは勿論なのだが、なにより登場人物の掘り下げ方がよかった。際立つのはローグの持つ温かみ、安心感。表情から発する言葉全てが温かみを持ち、終末シーンのスピーチのときの言葉「私に向かって話してみなさい」がとてもそれを象徴している。同時に、エリザベスやローグ夫人といった女性の登場人物も、それぞれの夫を一番の理解者として支えている姿が涙もの。特に、王位継承直後の自宅のシーンでジョージ6世が書類に目を通しているシーン。それまでに精神的に磨り減ったすえに言ったジョージの言葉"I'm not the king." ここで自分も涙してしまった。その後のエリザベスの寄り添う姿が本当に素敵。また、ジョージとローグが朝に散歩をして口論して別れたシーンの後で、事情を知らないローグ夫人が全てを悟ったかのように適切なアドバイスをローグに与える。このシーンでも同時に夫を支える夫人の器の大きさに感動した。言語障害(どもり)がテーマの1つになった映画だが、その症状を通して見る者にこれだけの愛を伝えてくれた映画。 |
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