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タイトル名 |
異端の鳥 |
レビュワー |
Y-300さん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2020-10-19 09:29:30 |
変更日時 |
2020-10-19 09:29:30 |
レビュー内容 |
ひたすら続く暴力描写に目を背けながら観ていた。 どうして同じ人間がこんな恐ろしいことを他の人間にできるのかと。
しかし、少年をレイプしていた男がネズミがうじゃうじゃいる穴の中に落ちたとき、自分は全く動じずにスクリーンを見つめていた。 むしろ「やった!」と喜んでいた。当然の報いだと。 なんなら落ちる前から「落とせ!落とせ!」と期待していた。 結局、自分も暴力を肯定していることに気付いて怖かったなー。 その根本は「少年が彼から逃げてほしい」というものであったとしても、あの男にくたばってほしいと思っていたことに変わりはない。
「これは悪だ」と信じてしまったら、それに暴力を振るうことを悪だとは思わなくなる。 第二次世界大戦時に数多のユダヤ人が犠牲になったホロコーストに限らず、ほぼ全ての暴力、殺傷はその心理から来るのだろう。 そして、自分も他人事ではない。 |
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