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タイトル名 |
エイプリルの七面鳥 |
レビュワー |
スノーモンキーさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2014-12-08 22:34:14 |
変更日時 |
2017-03-18 01:47:45 |
レビュー内容 |
いい映画ですね。心が温かくなりました。エイプリルは不器用で、とても優しくガラス細工のように繊細な少女。疎遠になっていた母親と家族に、七面鳥の料理をもてなすことを計画します。しかし、まだ料理の経験もない彼女は何をしたらよいか分かりません。そこで、同じアパートの住民に助けを求めます。「他人にお願いをする」これは社会の荒波に揉まれていない彼女にとって、とても勇気のいることだったでしょう。意地悪な人や変わり者がいる一方で、親身になってくれる人々の温もりを知る。彼女は大人の階段を一歩登ったのだ。疎遠になっている家族も母親が癌に罹ってしまったことや、痴呆症になった祖母の影響などでギクシャクしていました。父親は家族がひとつになる最後のチャンスであることを悟り、母親を説得しエイプリルのもとへ向かうこととなります。車内では、無理に明るく振舞ったり、これまでの人生を悲観してみたり微妙な緊張感が漂います。数年ぶりにエイプリルに会うことがみんな怖いのです。ラスト、心の葛藤を乗り越えた家族がエイプリルと再開し、抱擁します。楽しげな食事会のスナップ写真を見て涙がこぼれました。絆ってそう簡単に壊れるものではないのですね。修復に少し時間がかかるだけで。 |
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