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タイトル名 |
ジェイソン・ボーン |
レビュワー |
⑨さん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2016-10-08 18:43:03 |
変更日時 |
2016-10-08 18:43:03 |
レビュー内容 |
ボーンシリーズの新作がやると聞いて喜びがある反面今やる必要性があるのかとも思った。ボーンは三部作で綺麗に終わっている作品であり(レガシー?悪いけど思い出せないな)、新作を作るなら何か新しい要素がいるだろう。基本的にボーンシリーズは彼の過去を探る物語だ。三作目でそれも終えた。ではボーンの新作があるとしたらボーンは何のために戦うのか?
というわけで結局はまた過去をほじくる物語でした。うーん、正直ボーンの過去にはもうそこまで興味はない。個人的には「アイデンティティ」で発覚する「実はCIAが作り出した人間兵器だった」この一点だけで十分。今回ボーンを取り込もうとする女性局員やボーンに恨みを持つエージェント等からは新しいことを試みる姿勢が見えないこともないが、いずれも今作を押し上げるパワーにはなっていない。「スプレマシー」以降も評価が上がっていき、また自分が面白く観たのもストーリーよりもボーンが咄嗟の機転で窮地を打開していくアイディアが秀逸だったからだ。今作もボーンは自分の能力を発揮して行動していくが前シリーズを上回るアイディアはない。焼き直し的な動きも目立つ。新作を作るなら「これは新しいし面白い」というシーンを用意するべきだ。「アルティメイタム」は越えられないと思っても、でも心のどこかで「上回ってほしい」と期待するのが観客なのだから。
作りは想像以上に「ボーン映画」になっていると思う。臨場感のあるカメラワークに細かいカット割り。昨今のアクション映画ではもはや主流ではない撮り方に感じるが、この監督の作風でもあるしボーンといえばこれ!みたいな観念もあるのだろう。普通に観ればそれなりの作品だと思う。でも前三作を越える出来とは思えなかった。ボーンシリーズのファンからすればマット・デイモンとグリーングラスの復帰は朗報だったはずだが「アルティメイタム」からはや9年も経つのにマンネリ感が拭えないのは残念だ。 |
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