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タイトル名 |
サイン |
レビュワー |
ruokalaさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2014-12-21 12:57:06 |
変更日時 |
2014-12-21 13:06:50 |
レビュー内容 |
シャマラン監督が撮った映画にはまず表面的で大きなテーマがあります。シックスセンスでは幽霊が見える。アンブレイカブルでは大きな事故があっても生き残り人生で一度も病気になったことがない……。そしてこの【サイン】はある日ミステリーサークルが突然出現して宇宙人が攻めてくる。 しかし、シャマラン監督の映画にはそういった表面的で誰にでも一見で分かる事柄よりも、もっと内面的で悪く言ってしまえば分かりづらいテーマが存在していると思うのです。シックスセンスは「見ようとするものにしか見えない」とか、ホラー映画とみせかけて崩壊寸前の家族や人物が救われるヒューマンドラマのようだし、アンブレイカブルでも「最大の恐怖をしっているか?」など自分が何者かがわからない恐怖。シックスセンスと同じで一つの家族の話ともみてとれます。 【サイン】でもそれは同じで小説の宇宙戦争のような映画に見えますが、この映画は一つの家、一つの家族に焦点をあて、大切な人の死で信仰を失くした元牧師グラハムとその家族が不思議な感覚や癖、母親が残した言葉などそういった一つ一つの多くの目には見えないサインを通して一つの家族がどうなるのか。それは偶然なのか必然なのか? 私はこの映画も絶望を感じている人間が再生される、大袈裟に言ってしまえば一つの家族が宇宙人の侵略をきっかけに失われそうになっていた家族愛を取り戻す話ではないのかと感じました。 宇宙人が家に侵入しようとしたとき、子供たちが生まれ時のことを話すグラハムや、宇宙人が攻めてくる直前の食卓にて抱きしめあう一つの家族。SFやホラーというジャンルに区別することが難しい、そして非常に内面的な映画だと思います。ここのサイト様でもそうですが、シャマラン監督はシックスセンスだけの一発屋とか「オチがくだらない」などあまり評価されていない監督ですが、カメラワークだけで人物の感情を表現したり、描くことの難しい内面を表現しようとしている所、音楽の使い方など、もしかしたら本当はものすごく能力のある監督さんなのではないのかと感じました。 |
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