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タイトル名 |
ある子供 |
レビュワー |
Cinecdockeさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2017-06-08 19:27:03 |
変更日時 |
2024-08-10 01:19:20 |
レビュー内容 |
未成年が親になる。 女なら激痛に耐えて命を分けた子を産んで母になる実感を得るが、 男は父親になる実感が湧かないだろう。 子供に慣れない、あまりに未体験なことばかりで戸惑ってしまう。 特に恵まれない家庭で育った男なら尚更だ。
生きていくためなら金欲しさに平気で子供を人身売買業者にも渡す。 ただ、事の重大さに気付いて、危うく取り返すも妻から絶縁を突き付けられる。
当然の結果である。 世間と上手く渡り合うことばかり顔色を伺い、接し方もぶつかり方も分からなかった。 その想像力の欠如した"子供"が如何にして"父"になるか。
一度は見捨てた仲間の少年のために自首し、妻が面会に来たことから本当のスタートがはじまる。 簡単に道徳心が育つような楽な道のりではないことは確かだが…。
親になることは小さな命を預ける重大な責任を背負うこと。 糾弾することは誰でもできるが、社会が放置したままでは"こども夫婦"が増えるだけだろう。 それがより感じられる映画であった。 |
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