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タイトル名 |
ユリシーズの瞳 |
レビュワー |
Cinecdockeさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2015-09-01 20:32:13 |
変更日時 |
2024-09-14 16:14:03 |
レビュー内容 |
採点不能に近い。
ハリウッド俳優のハーベイ・カイテルを主演に据えているものの、 3時間近い上映時間に長回しと政治的要素が強いため、映画館で観ていたら確実に寝ていただろう。 本来のアンゲロプロスの作風が純度100%詰まっている。
しかし、映像に目を見張るものがあるのは事実で、 白黒からカラーに移り変わる際に現れる青い船、ワンカットで捉えた数年に亘る元旦のパーティー、 運河を渡る巨大なレーニン像、雪のサラエボ市街の交響曲と霧の中の虐殺が目に焼きつく。
映画の歴史とは常に真実の記録と表現の闘いの歴史であって、 かつて独裁国家であったギリシャや旧ユーゴとは無関係ではないはず。 1995年のカンヌ映画祭では、クストリッツァの『アンダーグラウンド』が最高賞、 本作が次点であると見るに、当時の旧ユーゴ内戦の関心度の高さが伺える。 |
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