|
タイトル名 |
倫敦から来た男 |
レビュワー |
Cinecdockeさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2015-12-07 19:10:03 |
変更日時 |
2015-12-07 19:10:03 |
レビュー内容 |
モノクロ、長回し、スタンダードサイズの画面比率・・・ハリウッドで撮ったら30分の短編で仕上げられるノワールを、時代を逆行する映像手法で異質な芸術映画として際立たせている。隅々に行き渡る白と黒のコントラストと、静止した時間をスローに行き交うカメラワークが異世界の扉へ誘う。単に観客を無視した文芸気取りの自慰と切り捨てるか、崇高な領域に到達した名画と称えるかはその人次第だが、ここまで徹底して独創的だと強靭な映像の力で吸い寄せられる映画人が少なくないのも分かる気がする。退屈だけど、不快なものではなく酩酊感のする、そんな感じ。 |
|
Cinecdocke さんの 最近のクチコミ・感想
倫敦から来た男のレビュー一覧を見る
|