みんなのシネマレビュー
愛、アムール - Cinecdockeさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 愛、アムール
レビュワー Cinecdockeさん
点数 9点
投稿日時 2015-08-24 23:06:27
変更日時 2025-02-18 00:02:10
レビュー内容
半身不随になった妻を献身的に支える夫の姿が踊っているようにも見える。
本作は過去作に比べて敷居が低く、そして容赦ない。

目を背けたくなるほど衰弱していく妻を、事務的にこなす介護師を解雇し、中途半端な態度の娘をも突き返す。
長年、苦楽を共にした夫の純粋さと狂気。
二人以外の来訪者は聖域を侵す邪魔者でしかない。

今までのハネケなら妻の尊厳のために"約束"を果たして、観客を凍りつかせて終わらせるだろう。
しかし、映画は愛の到達点を描きだす。
二度にわたる鳩の来訪に、一度は拒んできた来訪者を抱き締める夫。
鳩が妻の霊魂かは分からない。
ただ、夫が綴った手紙が通じたのだろう、具現化した妻が何事もなかったかのように皿洗いをする、
ハネケらしかぬ穏やかさに意表を突かれた。
そして、二人はまるで散歩でもするような感覚で旅立っていく。
妻の何気ない一言に涙があふれた。

定冠詞のない"Amour"が象徴するように、開かれた部屋には二人の生きた証が、愛が隅々にあふれている。
一人残された娘はどう感じるのだろう?
第三者から見れば、老々介護の悲劇でしかない。
しかし、それは悲劇か否かは当事者の二人にしか分からない。
如何なる結末であれ二人は安らかに逝けたのではないだろうか。

人間をよく知らなければ、このラブストーリーは絶対に撮れない。
ハネケにしか撮れない嘘偽りのない純愛にただただ圧倒された。
Cinecdocke さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-03-21ポエトリー アグネスの詩77.55点
2025-03-20バーニング 劇場版66.92点
2025-03-14Flow88.50点
2025-03-11逆転のトライアングル45.37点
2025-03-11NIMIC/ニミック77.00点
2025-03-11アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ22.00点
2025-03-03審判(1999)66.00点
2025-03-01TATAMI77.00点
2025-03-01ANORA アノーラ77.14点
2025-02-28タバコは咳の原因になる44.00点
愛、アムールのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS