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タイトル名 |
チョコレートドーナツ |
レビュワー |
Cinecdockeさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2022-03-23 22:22:29 |
変更日時 |
2025-02-16 00:43:00 |
レビュー内容 |
法は弱者のためにあるものではなく、識者のためにある。 だからいつの時代も間に合わない。 セーフティネットから零れ落ち、命を落とす者が幾人か出てきて何とか腰を上げる程度。 怒りと悲しみによる、その繰り返しでマシな社会になっていったのだろう。
無名の役者とスタッフが作った、「ゲイカップルとダウン症の少年の話は売れない」と断られ続け、 著名な映画コメンテーターの紹介によって日本でも陽の目を見た本作。 ゲイカップルでなければ、ダウン症でなければ、マルコに語るおとぎ話みたいなハッピーエンドになったのか。
今日も紙面には小さなマスに虐待や育児放棄で命を落とした子供たちの話が載っているのだろう。 変わった障害も性癖もなく、特異な不幸も知らず陽に当たれることがどれだけ幸せで運が良いのか。 偏見とはいえ、いつの時代も幸運な強者が"普通"を作っているのである。 |
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