|
タイトル名 |
レヴェナント 蘇えりし者 |
レビュワー |
Cinecdockeさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2017-01-01 15:03:32 |
変更日時 |
2017-01-01 15:04:43 |
レビュー内容 |
憎悪が彼を生かしている。レフン監督の『ヴァルハラ・ライジング』という映画があるが、本作は金を掛けてそれに近いことをやっている。憎悪の如く、凄い映画を撮ろうとしている執念と狂気がスクリーンから漂い、2時間半の長尺をものともしない。激痛の中、火薬で治療する。生きた魚を、牛の内臓を食う。馬の死体の中で寒さを凌ぐ。生きるために命を奪う。それは当たり前のことだが、グラス率いる開拓者はキリスト信仰を盾にもっともっとを求めてさらなる略奪を繰り返す。グラスもフィッツジェラルドもエゴの塊。それがアメリカの歴史なのだ、と。媚びない映画を撮り続けるイニャリトゥ、荘厳な映像を収めたルベツキ、グラスに取り憑かれたディカプリオ、それぞれにとって重厚な代表作になるだろう。 |
|
Cinecdocke さんの 最近のクチコミ・感想
レヴェナント 蘇えりし者のレビュー一覧を見る
|