みんなのシネマレビュー
7月22日 - Cinecdockeさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 7月22日
レビュワー Cinecdockeさん
点数 7点
投稿日時 2018-11-03 00:25:14
変更日時 2025-02-01 15:53:57
レビュー内容
2011年7月22日に発生したノルウェー連続テロ事件を題材にした作品。
報道では知ってはいたが、実際に映像化するとかなり衝撃的な内容で、
爆薬の準備からウトヤ島の殺戮までを綿密に描いた冒頭30分の緊張感は圧巻。

今までのグリーングラス監督なら事件そのものを切り取るが、本作はむしろ事件後がメインで、
生存者ビリヤル、凶悪犯ブレイビク、彼を弁護するリッペスタッドの3人を中心に、
静かに淡々とノルウェー国内を揺るがす断絶と波紋が広がっていく。
竜頭蛇尾の構成に思えるが、娯楽映画ではないのは当然で、
それでも後遺症とPTSDに苦しむビリヤルの慟哭、大義を掲げながらも実は何の取り柄もないブレイビクの驕り、
プロとして職務を全うするリッペスタッドの苦悩が重く響き渡り、最後まで引き込む。

これは考えされられる映画ではない。
自由と民主主義のために守り抜くか、憎悪を憎悪で返す行為で国家を明け渡すかのどっちかだ。
たとえ腸が煮えくり返っても、絶望して死にたくなっても、強く生き続けることがブレイビクに対する最大の"復讐"。
現在でもブレイビク信奉者からの脅迫電話が被害者家族には絶えない。
多様性の代償がこれならば、この事件と民主主義を揺るがす戦いは、
ポピュリズム台頭の時代においてまだ終わっていないのだ。
Cinecdocke さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-03-14Flow88.00点
2025-03-11逆転のトライアングル45.37点
2025-03-11NIMIC/ニミック77.00点
2025-03-11アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ22.00点
2025-03-03審判(1999)66.00点
2025-03-01TATAMI77.00点
2025-03-01ANORA アノーラ77.16点
2025-02-28タバコは咳の原因になる44.00点
2025-02-2824フレーム66.00点
2025-02-26はなればなれに(1964)77.64点
7月22日のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS