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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム - Cinecdockeさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
レビュワー Cinecdockeさん
点数 5点
投稿日時 2024-01-29 21:28:33
変更日時 2024-01-29 21:56:30
レビュー内容
スパイダーマン=ピーター・パーカーとは誰か?に対する一つの答え。

MCU作品というより、歴代スパイダーマン映画への気配りがされており、
トビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドとの共闘だけでなく、
歴代ヴィランたちもウィレム・デフォーを始めとするオリジナルキャスト大集合でよく揃えたものだ。
一番盛り上がったのは彼ら一人ひとりが登場していき、一つに集束していくことだろう。

それ故に、マルチバース設定を使いたいがために、強引で余計な展開が際立ってしまった。
進路を理由にピーターが余計なことをしなければ何も起こらなかった話であり、メイ叔母さんはただの犬死に近い。
ヴィランの救済なんて、こちらの世界線には何の関係もありゃしない。
なので感動する展開も間延びした印象を受けてしまう。

狂いに狂った時空の歪みを修正するため、ピーターの再度の願いで彼自身、忘れ去られた存在になっていく。
アベンジャーズにいたことも誰も知らない。
自分自身に親友や恋人もいたことも誰も知らない。
孤独になったスパイダーマンは真の意味で"親愛なる隣人"としてスタートを切る。
ほろ苦さを感じさせるも重い宿命を背負う、スパイダーマンならではの完結編だった。
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