|
タイトル名 |
ブレードランナー/ファイナル・カット |
レビュワー |
こっちゃんさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2014-12-14 23:23:23 |
変更日時 |
2014-12-14 23:26:12 |
レビュー内容 |
小学生の時に劇場で見て以来、何度見たことでしょうか。 ロイの最後は、僕の見た映画では屈指の美しいシーンです。 それまでの獣のような表情は消え、穏やかに訥々と自らの思い出を語るロイ。 「All those moments will be lost in time…like teas in rain…」 全ての時間が時が来れば失われる、雨の中の涙のように… 思い出は、これまでの自分の存在の証しであり、未来へと続くことを信じさせてくれる希望。 でもロイの命は誕生した時から決まっている。 何を見て、何を感じ、どんな思いを積み重ねても、未来を夢見ることは許されない。 希望を抱くことを認められない。 どんな思いも、ただ流れ去り、消えていくだけ。 未来なんて誰にも分からない。どうなるかも分からない。でも、積み上げてきた思い出を礎にして、未来への可能性にかけることがでできる。 そんな「命」というものの掛替えのなさを、ロイは知っていたのかもしれない。 |
|
こっちゃん さんの 最近のクチコミ・感想
ブレードランナー/ファイナル・カットのレビュー一覧を見る
|