みんなのシネマレビュー
光る眼 - せんべいさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 光る眼
レビュワー せんべいさん
点数 8点
投稿日時 2022-06-19 17:54:32
変更日時 2022-06-20 20:14:36
レビュー内容
 今から約4年前の2018年3月31日(土)の深夜(厳密には4月1日(日)の早朝)、たまたま早起きし、テレビ東京をつけたら放送していたのが当作品でした。オリジナル版(1960年)は、少年時代に読んだSF雑誌で、存在だけは知っていましたが、リメイクされているとは知りませんでした。しかも観始めたのは、マーク・ハミルさんが演じる人物(ジョージ牧師)が子ども達によって命を落とす場面で…ということで中途半端さは否めませんでした。 
 そこで「まずオリジナル版を観てから、あらためてこのリメイク版を観てみよう」と思ったら…当時、オリジナル版はレンタル店で取り寄せ不能になっており、市販もされておらず(廃盤と確認)、諦めていました。
 幸い、最近になって取り寄せ再開を知り、リメイク版のDVDもレンタルして鑑賞。しかも6月13日(月)の昼過ぎに再びテレビ東京でリメイク版が放送されるとわかり、録画して再鑑賞。
 こうして、リメイクだけでもDVD字幕版・DVD吹替え版・テレビ東京吹替え版の3種類を観る結果に。三者三様に日本語訳が違うだけでなく、二つの吹替え版は声の配役に加えて演出のニュアンスも異なっており、興味深かったです。
 このように紆余曲折を経て、やっと投稿させていただきます。

 元々オリジナル版が好きということもあり、それほど悪い印象は受けませんでした。
 感心したのは、オリジナル版の物語の骨骼は変えずに、脚色やオリジナルエピードを追加した点です。また【心に築いた“レンガの壁”による主人公と子ども達との攻防】などオリジナル版を尊重しながら再現している場面も散見し、好感が持てました。
 それに、ごく一部を除き【グチャグチャ・ドロドロと形容されるようなグロテスクな場面】が無いこともオリジナル版と共通しており、こうした場面が苦手な私には観やすかったです。

 ただし【眼の発光】の演出には違和感がありました。
 オリジナル版の場合、光り方は淡々としていて【静かな不気味さ】とでもいう雰囲気がありました。一方、当作品の場合、パワーを強調しようとしたのか?、光り方や効果音が派手で、どことなく軽い印象を受けたのです。

 これは、ひょっとするとカーペンター監督なりの【子ども達の正体に関する解釈】が関係するのかもしれません。
 オリジナル版では、子ども達が何者だったのか判明しないまま幕を閉じます。一方、当作品では、死産の赤ん坊の標本を通じて【宇宙から来たエイリアン】が正体だと示唆しています。それで眼の光は【超能力光線】としてパワフルに演出したのかもしれません。

 しかし、赤ん坊の姿かたちは、良く言えばわかりやすいのですが…悪く言えばステレオタイプ化された宇宙人のフォルムそのもの。目の肥えた観客さんなら「安易だ」「同じカーペンター監督の【遊星からの物体X:1982年】のように、不定形にすればよかったのに」「オリジナル版は、正体が不明だったからこそ、観る者の想像力をかき立ててプラスだったと思うのに…何でもハッキリさせれば良いというものではない」など、不評要素の一つになってしまったのかも…と思ったりしました。

 ただし、カーペンター監督の脚色は【感情の大切さ】をオリジナル版以上に強調し「異種族との関係は、支配‐被支配か、それとも共生か」という内容にも踏み込んでいます。これらは日本でも、ファミリー向けのヒーローものなら【王道】と呼べるものでは…と思われます。
 そのため、もし「もう自分達はお子様じゃない。怖い映画も観てみたい」と思うようになった少年・少女向けに【わかりやすくて描写がソフトな、ホラー映画の入門編】として作ったのなら…眼の光や赤ん坊の標本は十分、不気味と思われます。ましてや黒焦げの亡骸にはドキッとするでしょう。ラストに対しても「理解し合ってハッピーエンドになると思ったのに」「それじゃあファミリー映画だよ。お子様向けじゃないからこそ、こういう最後でいいのさ」といった意見を交わし合う…といったこともあり得るのでは…と想像したりしました。
 なお、監督の製作意図は未確認です。もし一般向けに作ったのなら…ちょっと…ね…。

 さて、採点ですが…ホラー映画ファンの皆さんで、特に上述の【遊星からの物体X】に感激した方々には、期待外れこの上ないかと…ただし、推測通り【入門編】だとしら、まずまずの出来だと思います。クリストファー・リーブさんがお元気だったときの最後の主演映画ということもあり、大甘ですが、オリジナル版同様、8点とさせていただきます。因みに鑑賞環境は、当作品との出会いともなった【地上波(吹替)】ということで…

 *オリジナル版である【未知空間の恐怖/光る眼:1960年】は、別途、レビューを投稿しています。
せんべい さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-08-04ゴジラ-1.0107.08点
2023-09-23Little DJ 小さな恋の物語86.00点
2023-09-15ジャイアント・ウーマン63.33点
2023-09-15妖怪巨大女21.00点
2022-06-19光る眼83.35点
2022-06-19続・光る眼/宇宙空間の恐怖87.50点
2022-06-19未知空間の恐怖 光る眼86.37点
2021-12-29雨に唄えば108.08点
2021-12-04デューン/砂の惑星(1984)85.65点
2021-07-24ファンタスティック・プラネット107.34点
光る眼のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS