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タイトル名 |
十二人の怒れる男(1957) |
レビュワー |
病気の犬さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2015-12-16 16:17:54 |
変更日時 |
2015-12-16 16:21:46 |
レビュー内容 |
シドニールメットに外れなし、とはいえこちらの作品はそれ以上に素晴らしい評価を受けている。
実は民主主義の素晴らしさだけではなく、危うさも描いた作品であり、 政治思想としても優れた感性を持っている脚本なのだけれども、 流麗な弁論の中で、それらが掻き消えてしまい、ただただ会話劇としての面白さが クローズアップされてしまった評価に落ち着いているのは些か残念。
つまり実は犯人の少年が真実、それをおこなったかどうかは全く不明で、 素晴らしいやり取りの果てになんとなく無罪の方が良さそうな空気が出来ているだけなのだけど、 そこで皆が納得した以上、これが事実以上の真実となる。という映画。
巧妙すぎるほどに巧妙で冒険的な映画ではあるが、 特異性のみに目を向けて過剰な評価をする事は好まないので7点。 |
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