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タイトル名 |
マッドマックス2 |
レビュワー |
ぱいなぽさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2016-04-07 10:29:36 |
変更日時 |
2016-04-07 10:29:36 |
レビュー内容 |
独裁国家と民主主義国家の対立。 まさか近未来バイオレンスアクションを通じて現代社会の縮図を見せられるとは、思ってもみませんでした。 私の好きなゲームにFallout: New Vegasがあります。核戦争後の荒廃した世界を舞台に、部族間の対立や部族内での対立に選択を迫られ、何が楽しくてゲームの中でも現実と同じことを味わわなきゃならんのじゃー!と思いつつ、今日もお遣いに勤しむのでした。 マッドマックスの世界でも、(というか北斗の拳に違わず、先のゲームは多大な影響を受けていると思われます)フィクションと思わせておいて、やっていることは現代社会と全く変わらず。弱者切り捨てで攻め入るヒューマンガス一味に対し、老若男女寄り集まったパッパガーロ一味は、勇敢な戦士を盾に知恵を用いて最大公約数が生き延びる選択をする。そして社会性の無かった野生児が部族の長にまでなったことは、民主主義社会が健全に機能したことの証明となります。 また、この映画は登場人物の衣装の色が象徴的ですね。善は白、悪は黒。果たしてマックスは、最後まで白い衣装を纏うことはありませんでした。皆を守るために手を血に染めた彼は、もう白には戻れないのでしょう。 平和に暮らしている私達は、私達を守ってくれる人達がいることに感謝し、冒頭のシーンのように語り継いでいかなければならないと思いました。 そして監督と製作スタッフ、俳優と、殊スタントマンの方々へ、拍手を贈らせていただきます。 |
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