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タイトル名 |
AVA エヴァ |
レビュワー |
ゆきさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2023-03-28 07:27:10 |
変更日時 |
2023-03-29 10:42:03 |
レビュー内容 |
「美人女優による殺し屋映画」という、そんな一言で片付いてしまいそうな内容。
取り立てて語るような事も無い出来栄えだったのですが…… それって要するに「際立って良い部分も無ければ、悪い部分も無い」という事であり、娯楽映画としては優れてるのかも知れませんね。 とりあえず、観ている間それほど退屈しなかったのは確かです。
あえて良かった部分を語るなら、冒頭の場面。 最初に主人公エヴァに殺される男が「聞き飽きてるかも知れないけど」と前置きしてから命乞いする様は中々面白かったし、この映画を象徴する台詞にも思えましたね。 「皆、こういうタイプの映画は観飽きてるかも知れないけど、それでも観て欲しいんだ」っていう、作り手からのメッセージみたいでした。
如何にも怪し気で、ラスボスになるかと思われたジョン・マルコビッチ演じるデュークが「実は主人公を大切に想ってる親のような存在」として終わったのが意外だったとか、逆に良い人そうな元彼のマイケルが意外と駄目な奴だったとか、程好いサプライズがあった辺りも、何か安心感がありましたね。 多分これ、完全に予想通りの展開だったら、退屈な映画って印象になってたと思うんです。 でも本作に関しては「娯楽映画に必要なだけのサプライズ要素」を、しっかり備えてるバランスであり、ここは評価に値すると思います。
映画の終わりでは「幸せな最期だった」というデュークのメッセージと共に、主人公エヴァも殺される事が示唆されるんだけど、あんまりバッドエンドとは思えなかったのも、不思議な感覚でしたね。 案外あっさり敵を返り討ちにして、エヴァが生き延びる未来も有り得そうだし、結末を観客に委ねる度合いが高かった気がします。 「ハッピーエンドでも、バッドエンドでも、好きなように解釈して良いよ」って優しさが感じられて、それが心地良いんだけど、ちょっと物足りなくもあるという……
何か、つくづく曖昧というか、語るのが難しい一本でした。 |
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