みんなのシネマレビュー
ノーカントリー - nakashiさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 ノーカントリー
レビュワー nakashiさん
点数 5点
投稿日時 2018-08-25 14:03:41
変更日時 2018-08-25 14:14:25
レビュー内容
終盤までは傑作!と感じていたが、終盤で点数を大きく落としてしまった映画。
コーエン兄弟と私は反りが合わないと判ってしまった。

本作の結末から見るに、本作は生死や運命の不条理さをテーマとしていて、そのテーマを表現するためのあの拍子抜けな結末があるのだろうが、これが映画的に良かったかと言うと、はっきり言って駄目だと思う。
起承転結の結を完全に放り出した展開には、大きな不満が残った。まさか不条理を味わうよりも不完全燃焼を味わうことになるとは。
ベルが完全に傍観者で終わってしまい、そこが特に不満で、せめてシュガーとベルを対決させていればまだ良かったのにと思う。

原作を忠実に映像化しているのはわかる。ただ原作は、マッカーシー独特の詩的かつ長大な文章表現と哲学的思索が盛り込まれる事で、
不条理な結末に至る過程が濃密に描かれている。その濃密さはまるで結末に対するエクスキューズのようでもある。なので小説の方は不条理さが際立つ事はあっても、不完全燃焼感はあまりない。

ただ映画となると、そうした濃密な文章や思索がどうしても映像化できないため、たとえ結末が一緒でも唐突に結末を突きつけられた印象が強い。
結末を納得する余裕もなく唐突に映画は終わってしまう。
不条理さを味わうといっても、原作にあるような詩的で、神話的で、寂寞感に満ちた、運命や生死に関する思索が提示されるわけでもないため、
これではやはり不条理ではなく不完全だ。
原作にある不条理さを表現媒体の違いで上手く表現できないのなら、思い切って別の展開を選べばよかったのだ。
nakashi さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-10オッペンハイマー96.50点
2024-01-26マルホランド・ドライブ77.12点
2023-11-05キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン87.20点
2023-08-13JFK77.25点
2023-03-21禁じられた遊び(1952)87.75点
2023-03-21ウエスタン107.98点
2022-10-30オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分86.14点
2022-08-14ひまわり(1970)87.66点
2022-08-1486.67点
2022-05-18ニキータ66.77点
ノーカントリーのレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS