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タイトル名 |
テリー・ギリアムのドン・キホーテ |
レビュワー |
simさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2020-01-31 00:48:43 |
変更日時 |
2020-01-31 00:48:43 |
レビュー内容 |
テリー・ギリアム作品は大好きなので必然的に点数が上がるのですが(独断と偏見により)、本作は、アダム・ドライバー演じるサンチョの物語が激熱で、このまま華々しく終わり切ったらテリー・ギリアム史上最高傑作になるのでは! と思ったのが、いつもの「こんだけ盛り上げまくって、それかい(笑)」で、9点とあいなりました(ふう)。
ドン・キホーテ作品としては、基本の名場面は現代風にアレンジしつつ一通りポイントをきっちり押さえてるんですけど、ロスト・イン・ラ・マンチャの巨人の場面が期待通り良かったのに加えて、原作で華々しい場面であるにも限らず後半なので端折られがちな、木馬の場面が、素晴らしい映像・演出に、ギリアム独自の解釈も加わって傑出した場面になっていたと思います。
あと、例によって、衣装や舞台の場所の絢爛豪華さは筆舌を尽くしがたいのですが(費用ががが)、スペインのお祭りやフラメンコなどのスペイン固有の民族文化的事物を積極的に取り入れることで、スペインぽい空気感を醸し出してたのが良いなと思いました。ドン・キホーテってスペインの話なのに、スペインって感じがあんまりわからないことが多かったりしたので。
あと、未来世紀ブラジル主演のジョナサン・プライス演じる、ドン・キホーテも、まさにドン・キホーテという印象で素晴らしく、良かったです。
話がややこしいとかいう件については、そもそも元々ドン・キホーテの話自体が、ドン・キホーテ自身がドン・キホーテの物語に言及したり贋作をこき下ろしたりするメタ的物語の先駆けですので、1600年ごろにそういう話がすでにあって、世界中で読まれてたはずなんだけどなあ、っていうところです(ノД`)・゜・。 |
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