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タイトル名 |
ピアノ・レッスン |
レビュワー |
simさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2023-04-25 22:49:20 |
変更日時 |
2023-04-25 22:49:20 |
レビュー内容 |
劇場公開前に出たマイケル・ナイマンのアルバムがすごくて観た口で、音楽は素晴らしいです。
けど他のナイマン作曲のピーター・グリーナウェイ作品なんかを見るとしばしば思うのですが曲と映像が合ってるかというと微妙な押し付けがましい感じもあったりするのがアレだったりはするんですが。
話は、私は結構好きなんですけど、うちの人は子供がぶち切れるところが感情的に受け入れられなかったみたいで、そこがダメなんだと思ったりなんかしました。
作品の題材とかテーマについては、時代背景がわかってないとわからんだろうなという所はあります。 1993年て日本ではまだ男女雇用均等法がまともに適用されてなかった頃の女性差別バリバリだった頃で、女性に自発的な意思などないと思われてたし、そもそも女性が性欲を持ってるなんて許されんことだ、なんていう風に認識されてた時代の話、さらに話の設定はもう一昔前になってて自由恋愛とかありえない、という状況で徹底的に反逆する主人公、てところかと思います。
あの何だろう。ちょっと前にアカデミーを獲った「シェイプ・オブ・ウォーター」で、言葉の話せない主人公が、言葉の話せる普通の人よりずっとある種、饒舌で悪態をつきまくってるという演出がありましたが、その先駆けとなったっていうか正直ネタとしてパクッてんじゃないのか、と言いたくなるようなところもあったりします。で、言葉を話すことができない代わりに言葉以上に饒舌なピアノの音が鳴るっていうわけですよ。
そんな感じで私的には好きな作品ですが、最後に水中に浮かぶ主人公の亡骸(イメージ)は、ちょっとグロテスクでどうだかと思ったりする作品だったりします。
そんなところで。 |
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