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タイトル名 |
万引き家族 |
レビュワー |
jetter3さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2020-07-26 16:48:32 |
変更日時 |
2020-07-26 16:48:32 |
レビュー内容 |
主役の男はクズでどうしようもなく、底辺のような暮らしをしつつもどこか豊かさがある。 同じ傷を持ったもの同士が寄り添い、スイミーがまぐろの形を作るかのように家族の形態を作る。 この映画はやはり安藤サクラだろう。警察での彼女の演技とセリフにすべてがある気がした。 人が捨てたものを拾っただけ。 おそらく虐待やイジメやどんな迫害を受け孤立した人物にもこの家族は居場所を作るだろう。 そして彼らにはそれが普通であって、社会のルールなどは平気で踏みにじる反面、 人として失ってはいけない何かを登場人物は皆共通して持っている。 樹木希林の声にならない「ありがとうございました」 バスで去っていく少年の声にならない「父ちゃん」 そして最後バルコニーで台に乗り外をのぞく少女もおそらく、声にならない声で誰かを呼んでいる気がした。 |
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