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アリータ:バトル・エンジェル - Yuki2Invyさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 アリータ:バトル・エンジェル
レビュワー Yuki2Invyさん
点数 7点
投稿日時 2019-12-16 01:28:50
変更日時 2019-12-16 01:30:59
レビュー内容
これは、「バトル・エンジェル」というタイトルの正にそのままに、日本オタク文化のメインテーマたる「戦闘美少女」の魅力が主題という(ある意味オタク垂涎の)映画である。エンジェル・フェイスな女の子が実は物凄く強いというだけで2時間観せたろという作品であり、その意味では極めて日本(オタク文化)的に感じるが、その分といってはなんだが実際に大した内容は無い。世界観はかなり陳腐化したものだし、そもそも映画では世界観の作り込みも相当に浅く、やや詰め込み過ぎな割に展開面も至極平凡で、特に序盤の導入部分が非常に単調で工夫も無く、その点は近年の大作映画としては完全に標準以下な出来だと思う。

ただ、「戦闘美少女」という意味では「戦闘」も(=非常にスピーディで切れ味抜群、かつ体術がかなり練り込まれておりアイデア抜群で非常に面白い)「美少女」も(=アリータはかなり原作に寄せたビジュアル設定(異常なデカ眼)で個人的には非常に可愛いと思うし、ただ可愛く強いだけでなく「真に強者な戦士」であるというキャラ設定も「ギャップ萌え」を更に際立たせている)両面共にかなり良い出来で、これだけでも2時間観る価値は十分にあると思う。内容はともかく、展開運びの上手さ自体は流石のキャメロンで、テンポも良くつまらないということは決して無い。アクションとしては十分なクオリティに思う。

ただし、そもそもの話をすれば、これは日本人が作るべき映画だと断言する(何十年戦闘美少女ばっか作ってると思ってるのか)。こんぐらいの映画を邦画でも観られるようになったなら、正直死んでもいい(見果てぬ夢)。
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