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タイトル名 |
ジョルジュ・バタイユ ママン |
レビュワー |
Yuki2Invyさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2020-05-15 23:15:15 |
変更日時 |
2021-04-13 00:48:14 |
レビュー内容 |
理性を脱ぎ捨てた先に、神は現れる。全編を覆い尽くすグロテスクな性描写が意味するのは、人智に依っては理解し難き「神」、その如き母の愛を得るべく、息子に課せられた試練だ。あまりに不道徳で不条理なその終着を彼が本能的に拒むのは、至極当然な事である。しかし人間を辞さなければ、彼は母の愛をも得られないのだ。これは中々に気の毒な事ではないか。
本作に於ける「神」、これが務まるのは、如何にも「怪物」イザベル・ユペールくらいなもんであろう(その絶大な、かつ変態的な存在感を以てして)。エロくてゲスい見た目の割には、内容の方がそこそこ在る(流石バタイユ)。 |
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