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タイトル名 |
闇の曲り角 |
レビュワー |
あやかしもどきさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2025-03-21 03:20:18 |
変更日時 |
2025-03-21 03:20:18 |
レビュー内容 |
ニューヨークで探偵事務所を営む主人公。彼には、かつて冤罪で2年服役した過去があった。その彼が何者かにまた罠にはめられようとしていた。黒幕の顔は全く見えてこない。そしてその裏には、かつて彼を陥れた憎き男の存在が絡んでいた――。 後半、殺人容疑を晴らすべく敏腕秘書とタッグを組んで黒幕の正体を追及していく過程はなかなか実を結ばず、まさに主人公が吐き捨てるように到着点のみえない「曲り角」の連続で観る者をヤキモキさせてくれる。この焦燥感こそがフィルム・ノワールの醍醐味だ。 探偵ものによくあるようなスーパーマン的な探偵が快刀乱麻を断つという展開ではなく、どちらかといえば後手後手に回りっ放しで窮地に追い込まれていき、自暴自棄になりがちな主人公を可憐に勇ましくサポートする秘書の魅力が光る。 ラストは無理矢理に幕を下ろした感があるものの、全体を通してテンポが良く、加えて光と影の案配、小道具の使い方、「ワード」に隠された謎、さらに男女の色恋の罪深さ・・・とサスペンスの要素が詰まった逸品だ。 |
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