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切腹 - あやかしもどきさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 切腹
レビュワー あやかしもどきさん
点数 10点
投稿日時 2025-01-26 01:53:44
変更日時 2025-01-26 01:53:44
レビュー内容
 二度目の鑑賞になるか。
 天下泰平の徳川時代。いくさがないのはよいことだが、それによって武士の「兵士」とぢての矜持が失われていった。加えて幕府による容赦ないお家取り潰し政策で江戸には食い詰めた浪人が溢れていた。彼らが窮余の一策として講じたのが「切腹詐欺」。腹を切る気など毛頭ないのに、大名の藩邸に出向いて「禄を食むこともかなわず、窮状に陥るばかりで、このままでは武士としての面目が立たないから・・・」などと理由をつけて切腹をしたいので庭先を貸してくれ、と願い出る。藩邸側としては神聖な庭先を血で汚されるのは御免なので、浪人に適当な扶持を与えて引き取ってもらうという対応をとらざるを得ない――という流れを見込んでの「切腹詐欺」が横行していたのは、「侍」としての倫理の退廃を反映するものであった。
 本作はそうした「武士道」のあり方はもちろんのこと、「切腹詐欺」を逆手に取られて竹光による屈辱の切腹を強いられた息子の仇討ちに藩邸に乗り込んできた主人公への家老の冷徹な対処にみる官僚主義をも痛烈に風刺している。この一作で「天下泰平」とは裏腹な武家社会における矛盾や非道がよくわかる。
 それにしても仲代達矢は撮影当時まだ二十代だろうが、この満座を圧する貫禄は凄まじい。その仲代と火花を散らす家老役の三國連太郎の緩急自在の演技も素晴らしい。観終わってつく溜め息の深いこと。
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