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タイトル名 |
男はつらいよ 寅次郎と殿様 |
レビュワー |
K&Kさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2023-09-29 22:27:56 |
変更日時 |
2023-09-29 22:29:40 |
レビュー内容 |
シリーズ19作目。しかし思い切ったタイトルだ。『寅次郎とお殿様』『殿様と寅次郎』『寅次郎と殿様』さぁどれが一番座りが良い? 冒頭の鞍馬天狗。殿様がかつての鞍馬天狗の名俳優。というのは観終わってから知ったこと。山田監督の映画愛ですねぇ。モモヒキの下りがちょっとツボ。 ピアノ事件を彷彿とさせる鯉のぼり騒動。急いで鯉のぼりをしまう博の勢いと、怒らずに踏みとどまる寅にホッとしたところ、犬のトラ騒動で追い打ち。博が引き金弾いてしまうのが面白い。けど、この犬のトラ、もう出てこないのね?次作からならともかく、本作前半しか出てこないとか、一発屋にしても短命な… 後半のフルーツ盛り合わせも、いつ寅が気が付いて怒り出すかハラハラものだが、爆発させない不発演出。ある意味意外性狙い?
殿様だから、もっともっと漫画チックな展開(殿様コスプレとか)かと思ったけど、そこは踏みとどまったかな。冒頭の夢がこの映画の遊び部分だから、本編はあまり脱線してほしくないって気持ちがある。吉田を斬ろうとする場面。寅が押さえつけても刀を引っ込めない(当たると危ない)ところから、あれ竹光なんだろうな。殿が怒って吉田が逃げる。そんな遊びを2人でしょっちゅうやってるんだろうね。「宮仕えは辛いねぇ」
「鮎の塩焼き600円?美味くも何ともないしあんなの」名物なのにそこまで言う。時代だなぁ。 本作はマドンナとの旅先での絡みが旅館の挨拶だけと薄い。その為か寅との恋愛模様も薄い。どちらかと言えば鞠子は殿様にとってのマドンナだ。 さほど付き合いのない同士の寅と鞠子をくっつけようなんて、殿様の世界観の狭さが見て取れる。それは寅が東京から来たというだけで「鞠子という女を知らんかね?」なんていうくらい。さくらの電話に、ただ「はい!はい!」と答えるのが精一杯の殿様がどこか悲しい。 |
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