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タイトル名 |
ザ・クレイジーズ(1972) |
レビュワー |
K&Kさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2024-12-21 23:14:27 |
変更日時 |
2024-12-21 23:24:09 |
レビュー内容 |
“THE CRAZIES”『狂気の集団』。高校生の頃、ゾンビのビデオを借りたら、『ナイトオブ~』と『マーティン』とコレの予告編が入ってました。まぁ~ま、3本とも、なんて面白そうなんでしょう!中でもこの『ザ・クレイジーズ』の期待値は相当高かったです。 細菌兵器が町でバラまかれて、ガスマスクをした全身防護服の軍隊によって隔離される。住民は反発して暴れだし、軍隊は容赦なく銃を向ける…あぁ、きっとそんな話だな。怖い怖い!「ザ!…クレイジィ~~ズ!!」ドキュメンタリータッチの映像と予告のナレーションが凄く合っていて、恐怖倍増です。だけど当時、こんなマニアックな映画は近所のビデオ屋に置いてなくて、ず~っと観られませんでした。
観たいと思ってから10年ちょっと。2000年代に入りDVDが売っているのを発見。遂に観ることができました。思えば自分で買った映画DVDの第一号だったかもしれません。ワクワクドキドキ。…感想から言いますと、期待の方が上回っちゃったかなぁ~? この映画を観るまでに、カサンドラクロスとかアウトブレイクを観てしまっていて、恐らくこの映画に求めたモノは、もうある程度満たされてしまっていたんですね。作中のディテールに光るものは多数ありましたが、全体的にのんびりした展開で、緊張感があまり感じられず… メインは主人公たちの逃避行なんですが、軍は彼らを執拗に追うでもなく、パトロールしてる軍隊と場当たり的に戦闘して逃げて。を繰り返してる印象。町の中心から、隣町とかに行けばゴールなんだろうけど、どこまで進んだかも掴めない感じ。最後のブロック積んで隠すところも、何でそこ?って思うし、時々隙間から手を出すとことか、特にハラハラしないし…
ドキュメンタリータッチな映像はゾンビに通ずるものがひしひしと感じられます。感染者はいろんな行動をとります。狂暴になって非感染者に襲い掛かったり、焼身自殺をしたり。だけでなく幼児退行したり、草原にホウキ掛けしたりと様々。 妻殺しや神父の自殺、父と娘の近親相姦シーンを入れるところは問題児ロメロ監督らしいです。 ガスマスクの兵隊も釣り竿盗んだり好き放題。末端の兵士は状況を知らないのに、逃げる住人撃ち殺したり、重症の感染者を生きたまま焼いたりと手加減なし。マスクしててもじわじわと感染してたのかもしれないけど。 主人公と恋人(妊娠中)が無事逃げられるか?がメインなんだろうけど、時間とともにストーリーを忘れてしまってます。ちょっと微笑ましかったワッツ博士と助手の年配女性の恋模様や、大佐の全裸着替えとかは覚えてるのにね。 数少ないロメロ監督作品の一つで、cult的人気がある作品です。悪い映画じゃないけど、予告編の出来が本編を上回って良すぎでした。 |
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