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タイトル名 |
天国は待ってくれる(1943) |
レビュワー |
K&Kさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2021-11-22 16:02:41 |
変更日時 |
2021-11-22 16:03:48 |
レビュー内容 |
-Heaven Can Wait-マイケル・ジャクソンの曲…じゃなくって邦題のまま。オープニングの刺繍ドット文字が可愛らしい。 先日「地獄に落ちるわよ」でお馴染みの細木数子さんが亡くなったけど、西洋での天国と地獄はどのような所なのか。ヘンリーの審判をする者が“閻魔大王”って訳されてるけど、階級は-Excellency-“閣下”らしい。最上級じゃないけど位の高い存在。
いきなりの床の仕掛けにびっくりした。そういうコメディ映画か?と思いきや、ヘンリーの生涯を回想する内容で、奇をてらわないしっかりとした作りだった。第二次大戦中にこんな作品を作る余裕があることがスゴい。 “女の子にカブト虫をあげると喜ぶ”“体調不良には胸にニンニクを塗り込む”聞いたことのない文化・風習が逆に新鮮。 26歳でブラブラしてて、親にお小遣いをもらうダメ人間だけど、いとこの婚約者を奪って駆け落ちするようなヒドイ奴だけど、妻に内緒で女遊びを繰り返すような最低な奴だけど、地獄に落ちるほどヒドい人間かは疑問。もちろん現代の価値観でだけど。
夫婦仲の悪いストレーブル家はジャスパーの手腕で平和なこと。牛のメーベルちゃん。お茶目な祖父ヒューゴ。憎めないキャラがたくさん出てくる。 ケーキ。ケーキ。ケーキ。ネクタイ。ネクタイ。ネクタイ。時間の経過の表現が素敵。 25年目のマーサの告白「実は怖くなかったの。“もっと早く歩いて”って。」最後の誕生会のダンス。 ヘンリーが本棚から偶然手にする本が『夫を幸せにする方法』にホロリ…こういうジーンとさせる観せ方が上手いなぁホント。 結婚式のときもヘンリーが死ぬときも歌ってたクーパー・クーパー婦人って何歳なんだろう?って思いつつ、天国でマーサに会える可能性を秘めた粋なエンディングも秀逸。 古い映画だから、シンプルだし色々てんこ盛りな内容じゃないけど、こういうのを、観て良かった映画って言うんだろうな。 |
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