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タイトル名 |
いちご白書 |
レビュワー |
K&Kさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2024-09-14 22:33:18 |
変更日時 |
2024-09-14 22:33:18 |
レビュー内容 |
“The Strawberry Statement”『いちごに関する声明』当時の学長が学生の主張を揶揄した発言がモト。白書“white paper”は政府発行の報告書なので意訳。 サイモンとは無関係なところで、学生の起こした抗議運動。単なる好奇心から学生運動に参加していく過程が丁寧に描かれていてとても興味深い。 心のどっかにあった漠然とした不満を、言葉にして行動に移す。それを似たような不満を持った同士で集まって、大きな声にしたら、あんな学生運動になるんだなぁ。自分の主張を認めてくれる同士で、お互い認めあって、異性と抱き合って寝泊まりしてたら、そりゃ、楽しいよなぁ、まだ子供だしぃ。なんて、この映画を通して学生運動の原動力(異性)を観たような気がします。サイモンは運動よりもリンダに惹かれていましたね。リンダへの気持ちを運動にぶつけたんでしょう。
話は脱線しますが、このリンダの服装や雰囲気が、Zガンダムのファを連想させました。デモとか反政府とか、今思うと、あの作品ってどことなく学生運動の雰囲気がありましたね。 日本でも、私よりひと回り以上上の世代が熱心に取り組んでいた学生運動。たぶん私の世代にはこんな集団のエネルギーなんて無くなってたんでしょうね。集団ではなく個の時代になっていったんだと思います。学生が団結力を失った代わりに、'80年代以降、二本の場合は集団のエネルギーはカルト宗教なんかに移行したように思えます。いまはどうなんでしょうね?
サイモンの運動なんてお構いなしに、8mmを壊す黒人ギャングが印象的です。誰のための、なんのための運動だったんだろう?って。それでも運動は止まりません。機動隊の突入。最後にサイモンを突き動かしたのも、リンダ個人への思いだったんでしょうね。 |
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