|
タイトル名 |
インビジブル(2000) |
レビュワー |
☆さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2001-12-22 02:49:28 |
変更日時 |
2001-12-22 02:49:28 |
レビュー内容 |
透明人間になったら人はまず何をするのだろう? この映画が面白くないところは、折角透明人間になれたのに研究室と言う密室から外に出ないことである。彼は姿が見えない。何処に隠れているかも分からない。弱点もない(ゴーグルもどきを付ければ見つけられるのだが)。だから恐怖なのである。特に透明人間の存在について何も知らない登場人物にとっては、もし襲われても何が起きたかも分からないだろう。だからホラーになるのに。そう言ったエピソードはたった1箇所。いつも向かいの窓に見える魅惑的な女性を、と言う欲求から出てきたもので、観ている側にとっては襲う方を応援してしまいがち(?)になるのでは。つまりそれを密室劇にしてしまってはホラーとしては成りえない気がした。ホラーではない、CGを前面に出して、取り敢えずバーホーベン監督の趣向をどう捉えるかと言うことなのでしょう。☆☆☆主人公は天才的な博士。その所為か、最低のモラルを持ち合わせている。殺人鬼が透明になったと言う訳でも、主人公が脳をやられたと言う訳でもないストーリー。むしろ博士なのだから、もうちょっと頭脳戦に持って行っても良かったのに、最後は単なる肉弾戦に終ってしまったのは残念。CGは良いけど、ストーリー的には中途半端な作品に思えた。元の姿に戻れない主人公。元に戻れないのであれば、仲間を殺して口封じをしてもしょうがないと思うけど。何だか粗を探せば一杯でてきそうな気がして。オープニングのクレジットの出し方からして、バーホーベン色ってのを打ち出している訳だけど、何だかこの監督、バーホーベン自身越えられないバーホーベンと言う壁がそこにある気がする。透明人間になったらまず何がしたいか?そう言った欲求を満たしてくれる作品で無かったのが一番のマイナス。もっと色々なエピソードを入れてくれても良かったのに。 |
|
☆ さんの 最近のクチコミ・感想
インビジブル(2000)のレビュー一覧を見る
|