|
タイトル名 |
華氏451 |
レビュワー |
camusonさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2024-03-11 17:40:46 |
変更日時 |
2024-03-11 17:40:46 |
レビュー内容 |
原作小説は未読です。近未来パラレルワールド。この世界では、本(書籍)が禁止されていて、市民の家に隠された本を探し出して、焼却処分を行う消防士(fireman)という職業が存在するという設定です。華氏451度は本が自然発火する温度とのことです(web調べ)。60年代の映像とは思えないくらい、おしゃれでモダンな映像です。最近のレトロモダン調な作品にありそうな雰囲気です。中でも、モノレールがいいです。橋脚のデザインや、プラットフォームのない設計思想が素敵です。消防士の格好も適度に全身タイツ的で、かっこ悪く良い感じです。メディア統制と愚民政策のメタファー。というかそのもの。途中、主人公は、足掻き、抵抗し、最後に物語は詩的に静かに終わります。この終わり方は、これでいいと思うのですが、続きとして、善良なるメディアによってつくられた善良なる市民達によって、本の代替物がすべて焼却し尽くされてしまうという、起こるべくして起こるであろう、より現実的な終幕を想像してしまいました。 |
|
camuson さんの 最近のクチコミ・感想
華氏451のレビュー一覧を見る
|