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タイトル名 |
二十四の瞳(1954) |
レビュワー |
camusonさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2024-12-04 20:04:55 |
変更日時 |
2024-12-04 20:04:55 |
レビュー内容 |
小豆島の豊かな自然と、そこに住む人々の生活風景が、時間をかけて選び抜かれたであろう美しい構図で、フィルム状態が非常に悪い中にも、精細に写し撮られていて、思わずため息がこぼれます。しかし、長い作品です。二時間半という時間が非常に長く感じられました。前半、子供たちに、子供らしさを演じさせてしまっていて、本来子供が持っている自然な生き生きとした勢いが感じられず、これが延々と続くので、参ってしまうのです。後半、教え子達も戦争の波に巻き込まれていくのですが、淡々と巻き込まれていく様子が、淡々と描写されていく感じです。個々の悲劇に対する感情移入よりも、元教師から見た若干俯瞰的で、間接的な描写で、冷静に戦争の無情さを表現しているのは、よいと思います。後でキャストを確認したときに、天本英世や清川虹子、浦辺粂子など、後の妖怪級が何気なく出演していたことに気づき、それが一番の驚きでした。まったく気づかなかったので。 |
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